秋深し

 

                                               (NHKテキスト実践ビジネス英語10月号P.49)

 

前回の記事、

「やらなきゃいけないことが、いっぱいあるですけど・・・

全然終わらなくて・・・」

と、夏の終わりに中3の生徒がしょんぼりと言った話の続きです。

 

夏休みは残り一週間。

 

「そっか、いっぱいあるかぁ。」

「はい・・・。」

 

「何があるのか、具体的に教えてくれる?」

紙を準備し、メモを取ります。

 

「えーと、学校の宿題と、塾(ウチではない、受験のための進学塾)の宿題と、家で決めた課題と、

あと、わからないところノートまとめるのと、それから、塾から言われてる歴史や英単語の暗記があって・・・」

 

「ふんふん。(書きとったメモを見せながら)それは全部毎日必ずしなくてはいけないものなのかな?」

「あ、えっと、期限があって…毎日ってわけじゃないんですけど、結構やらないと。」

 

「ふーん。これ、全部で何時間必要なのかな?」

「わかんないです。」

 

「じゃあ、数えてみようか、まず学校の宿題。あと毎日どのくらい必要な感じ?」

「30分…?」

 

「少なく見積もらないで、これだけあれば絶対足りるっていうぐらいに多めに見積もってごらん?」

「1時間あれば足ります。」

 

全ての課題について聞き、合計してみると結構な時間。

自宅学習に充てられる時間も確認すると、無理がある数字。

 

「じゃあ今度は、毎日絶対するものと、そうでないものに分けよう。」

 

分けてみると、クリアが難しくない量です。

 

彼を苦しめていたのは、勉強そのものではなく、

「見通しが立たない」ということだったのかもしれません。

 

「どう?出来そう?」という私の問いかけに、

「ハイ。」と答える表情が、話はじめとはまるで別人の明るさ。

翌週も落ち着いた様子で来てくれました。

 

 

「やらなきゃいけないことが終わらない」という気持ちは、大人でも結構辛いもの。

けれども受験勉強の場合は、仕分けし視覚化することで、ずっと楽に感じられることもあるでしょう。

本人が困っている場合、大人が手を貸してでも、試す価値があるかと思います。

 

 

秋が深まり、

中3生は、受験を控えた子も、中高一貫校の子も、顔つきが締まってきました。

そして一番年若い学年、小1生たちは、

英語を「遊び」ではなく「学び」として捉えるようになり、定着しつつあります。

あと8年後、どんな彼らとともに過ごすことになるのでしょう、

小さな教室ならではの、講師の楽しみです。

 

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